新年度の環境変化と五月病
新年度が始まり、新しい学校や職場、住環境など、生活の大きな変化を経験している方も多い時期です。ゴールデンウィーク明け頃から「なんとなくやる気が出ない」「体がだるい」「気分が落ち込む」といった不調を感じていませんか?これがいわゆる「五月病」と呼ばれる状態です。本コラムでは、五月病の基本知識とセルフケア、医療機関への相談の目安について詳しくご紹介します。
五月病の主な症状と原因
五月病は正式な病名ではありませんが、進学や就職、異動などの急激な環境変化に心身が追いつかず、一時的なストレス症状が現れることを指します。多くの場合は一過性ですが、放置すると本格的なうつ病や適応障害に進行することもあるため、早めの対策が大切です。
精神的な症状
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やる気が出ない
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気分が落ち込む
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イライラする
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集中できない
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記憶力や判断力の低下
身体的な症状
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体がだるい、疲れが取れない
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食欲がわかない
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下痢や便秘
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頭痛、肩こり
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めまい、耳鳴り
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眠れない、朝起きられない、日中眠い
これらの症状は、環境の変化によるストレスや生活リズムの乱れ、目標喪失感などが重なって現れやすくなります。
症状が軽い場合のセルフケア
五月病の多くは一時的なもので、セルフケアで改善が期待できます。以下の方法を日常生活に取り入れてみましょう。
1. 生活リズムを整える
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毎日同じ時間に起きて、太陽の光を浴びることで体内時計をリセットしましょう。
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夜更かしを避け、十分な睡眠を確保することが心身の回復につながります。
2. 好きなことを楽しむ
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趣味や好きなことに没頭する時間を意識的に作り、「楽しい」「癒される」体験を積み重ねましょう。
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頑張りすぎず、自分を褒めて甘やかすことも大切です。
3. 適度な運動を取り入れる
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ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなど、体を動かすことでストレスホルモンが減少し、気分転換になります。
4. アロマやリラクゼーションを活用
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ラベンダーなどのアロマを寝る前や朝に取り入れると、オン・オフの切り替えやリラックスに役立ちます。
5. 自分のペースで行動する
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新しい環境に慣れるには時間がかかるもの。焦らず、無理のない範囲で少しずつ適応していきましょう。
就労移行支援事業所・ソース堺東・三国ヶ丘でも、春から利用を開始した方に向け、体やメンタルの不調が出ていないか面談したり、ストレス解消のためのストレッチプログラムを設けています。6月からは、柔道整復師の資格を持っているスタッフによる「からだ快調サポート講座」もスタート予定です。
症状が重い場合の医療機関への相談
セルフケアを試しても改善しない、あるいは以下のような症状が2週間以上続く場合は、うつ病や適応障害の可能性も考えられます。早めに医療機関への相談を検討してください。
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気分の落ち込みや不安が強い
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夜眠れない、急に涙が出る
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日常生活に支障をきたしている
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食欲がない、趣味が楽しめない
精神科や心療内科では、本人と相談しながら職場について休職や異動、配置転換の提案や、必要に応じて薬物療法も行われます。うつ病は早期発見・早期治療が重要です。
まとめ
新年度の環境変化は、誰にとっても大きなストレスとなりえます。五月病の症状が現れたときは、まずはセルフケアで心身を労わることから始めましょう。もしも症状が長引く、あるいは日常生活に支障をきたす場合は、早めに医療機関や専門機関に相談してください。
あなたの新しい環境でのスタートが、健やかで実り多いものとなることを心より応援しています。
【監修】
就労支援員 佐古順子
職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、P検3級、ビジネス実務マナー検定3級、秘書検定2級、簿記2級
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