仕事を続けていくための「自己理解」の重要性
障害を持っている方が社会に出て仕事を続けていくためには、スキルや知識だけでなく、「自己理解」が欠かせません。ここでは、自己理解の大切さと、その力を育む場としての就労移行支援事業所の役割について、詳しく解説します。
「自己理解」とは
自己理解とは、自分の障害特性や得意・不得意、体調の波、ストレスのサイン、そしてそれに対する対処法を客観的に把握することです。
自己理解ができていないと、自分に合わない仕事や環境を選んでしまったり、職場で無理を重ねて体調を崩したりして、退職に繋がるリスクが高まります。
自分の特性や強み・弱みを把握し、それを職場や周囲に伝えられることで、適切な配慮やサポートを受けやすくなり、安定した就労が実現しやすくなります。
企業には障害者雇用で働く社員に対する合理的配慮が義務付けられています。
しかし、障害を持つ当事者自身が自分のことを理解していない状態においては、企業もどのように配慮を行えばよいのか把握できません。
自分で自分のことをケアするためだけでなく、他の人からの支援を受けるためにも自己理解が必要なのです。
自己理解がもたらすメリット
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自分に合った職場や仕事が選べる
自己理解を深めることで、自分の障害特性を活かせる仕事や、苦手をカバーできる職場環境を見極めやすくなります。 -
職場から適切な配慮を受けやすくなる
自分の特性や必要な配慮を具体的に説明できることで、職場の理解と協力が得やすくなります。 -
自己管理力が高まる
体調や気分の変化に早く気づき、適切な対処や相談ができるようになります。
自己理解を深めるための具体的なステップ
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自分の障害特性や症状を知る
医師や支援者と相談しながら、障害の特性や症状を正しく理解します。 -
困りごとや悩みを整理する
日常や職場で困ったことをリスト化し、自分でできることと、周囲の助けが必要なことに分けます。 -
強みと弱みを明確にする
得意なこと・苦手なことを書き出し、どんな環境で力を発揮できるかを考えます。 -
必要な配慮や支援をまとめる
例えば「口頭指示が苦手なので、指示はメモやチャットで伝えてほしい」など、具体的な配慮事項を整理します。
就労移行支援事業所での「自己理解」の深め方
就労移行支援事業所では、自己理解を深めるためのさまざまなプログラムや支援が用意されています。
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自己分析ワークや面談
支援員との定期的な面談やグループワークを通じて、自分の経験や障害特性を振り返り、強みや課題を整理します。 -
職場体験・実習
実際の職場で働く体験を積むことで、自分に合う仕事や環境を具体的に知ることができます。 -
体調・生活リズムの管理訓練
毎日決まった時間に通所することで生活リズムを整え、体調管理のコツを身につけます。 -
自己表現や伝達の練習
自分の障害や必要な配慮を、職場や面接官にどう伝えるかをロールプレイや模擬面接で練習します。
就労移行支援事業所は、障害を持つ方が「自分らしく働く」ための土台を築く場所です。
単なるスキルアップや就職活動の場ではなく、「自己理解」という人生の武器を身につけられる場でもあります。
まとめ
障害を持つ方が就職し、仕事を続けていくためには、「自己理解」が何よりも大切です。自分の特性を知り、強みを活かし、弱みをカバーする方法を身につけることで、働くことへの不安が和らぎ、長く安定して活躍できるようになります。
就労移行支援事業所は、自己理解を深めるための最適な環境とサポートを提供しています。自分らしい働き方を実現するために、ぜひ就労移行支援事業所の利用を検討してみてください。
【監修】
就労支援員 佐古順子
職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、P検3級、ビジネス実務マナー検定3級、秘書検定2級、簿記2級
2024年度 就職者 32名!!
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