はじめに
「外に出たいけれど、どうしても体が動かない」「働きたい気持ちはあるのに、不安で一歩が踏み出せない」
ひきこもりやうつ病を経験した方の多くが、このような壁にぶつかります。かつては社会に出ていた人も、精神的な理由で離職や長期休職をすると、生活リズムが崩れ体力が低下したり、自信が失われ、孤立感が強まることでメンタルに不調をきたす可能性があります。「もう元の自分には戻れないのではないか」という思いに押しつぶされそうになることもあるでしょう。
そんな時に頼れる選択肢のひとつが、就労移行支援事業所です。就労移行支援事業所は、障害や病気のある方が一般企業への就職を目指すための支援を行う福祉サービスです。ひきこもりやうつ病から社会復帰を目指す際にも、大きな助けとなります。
この記事では、ひきこもりやうつ病からの社会復帰を考えている方に向けて、少しずつ外に出られるようになるステップや、実際の成功事例を交えながら、就労移行支援事業所でできることを詳しく解説します。
堺市のひきこもりの実態と現状
大阪府堺市が2021年12月~2022年1月に実施した調査では、ひきこもり状態にある人(仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態)は、15~39歳が約3,800人(1.80%)、40~64歳が約5,300人(1.90%)と推計されています。
ひきこもり期間は、15~39歳で「1年以上3年未満」「3年以上5年未満」がそれぞれ30%、40~64歳では「1年以上3年未満」が41.7%で最多でした。一方、若者では10年以上ひきこもり状態が続いている人が20%、中高年では20年以上の人が16.7%おり、長期にわたるケースも多く見られます。
ひきこもりやうつ病から社会復帰するのが難しい理由
一度ひきこもり状態や長期休職に入ると、単純に「やる気」だけでは動き出せません。
1. 生活リズムの乱れ
朝起きられない、夜眠れない、食事時間が不規則になる…。これらが続くと、体力も集中力も低下します。
2. 外出への不安
長く家にいると、外の音や人の視線が気になるようになります。バスや電車に乗るだけでも強い緊張を感じる人もいます。
3. 自信の喪失
「自分はもう働けないのでは」という不安や、過去の失敗経験が頭から離れず、新しいことに挑戦できなくなります。
4. 周囲の理解不足
家族や友人からの「そろそろ働かないと」という言葉が、プレッシャーになってしまうこともあります。
こうした状態から社会復帰を目指すには、段階的に慣らしていく安全な環境が必要です。そこで役立つのが、就労移行支援事業所です。
就労移行支援事業所とは?ひきこもりの方が使えるサポートの基本
就労移行支援事業所は、障害者総合支援法に基づくサービスで、18歳〜65歳未満の方が利用できます。
利用できる内容の例
- 生活リズムを整えるサポート
- コミュニケーション練習
- 職業スキルの習得(パソコン、事務作業、軽作業など)
- 企業での職場体験・実習
- 就職活動のサポート(履歴書、面接練習)
- 就職後の定着支援
他にもいろいろなサポートを実施していますが、いきなりすべてのことをしないといけないわけではありません。
それぞれの方の状態に応じて、最適のプログラムを支援員が提案いたします。
就労移行支援の利用対象者と受給条件
就労移行支援は障害を持った方を対象とした福祉サービスですが、障害者手帳を持っていなくても利用できる場合があります。
例えば、うつ病、適応障害、統合失調症、発達障害などにより働くことが難しい場合、障害者手帳を取得していなくても、医師の診断書や意見書などによって支援の必要性が確認されれば、利用が認められることがあります。
就労移行支援を利用するには、お住まいの市区町村に申請し、障害福祉サービス受給者証の交付を受ける必要があります。
申請時には、障害者手帳や医師の診断書、自立支援医療受給者証など、障害や病気の状況を確認できる書類が求められます。必要な書類は自治体によって異なります。
利用期間は原則として最長2年間で、必要性が認められた場合には延長できることもあります。
利用料金はいくらかかる?就労移行支援の費用について
利用料金は本人と配偶者の所得状況などによって決まり、無料で利用できる場合があります。例えば、前年度に仕事をしておらず、収入が無かった場合は、多くの場合無料での利用が可能です。親と同居していても、原則として親の所得は利用料金の判定に含まれません。
また、前年度に本人ないし配偶者の収入がある場合にも、自己負担額には上限が定められています。
堺市にある就労移行支援事業所 ソース堺東・三国ヶ丘の特長
就労移行支援事業所 ソース堺東・三国ケ丘は、安心して通える環境、親身なスタッフのサポート、充実したプログラムなどを評価されている事業所です。
1. アットホームで安心して通える環境
利用者さんより「スタッフが親切で相談しやすい」「落ち着いた雰囲気で居心地がよい」という評価を頂戴することが多く、人とのコミュニケーションが苦手な方や、集団生活に不安がある方でも、自分のペースで少しずつ環境に慣れながら通所できることが魅力です。
2. 一人ひとりの体調やペースに合わせた支援
ご自身の体調や生活状況、就職に向けた目標に応じて、無理のない訓練を進められます。
すぐに就職活動を始めるのではなく、まずは安定して通所できる状態を目指せることも特長です。
3. 就職に役立つ多彩なプログラム
Word・Excel・PowerPointなどのパソコン学習をはじめ、ビジネスマナー、面接練習、就職準備講座、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、メンタルヘルスなど、さまざまなプログラムを実施しております。
また、MOSなどの資格を取得する方も多く、就職に必要な知識やスキルを身につけながら、自信を高めることができます。
ひきこもりでブランクがあっても安心|週1回・短時間から通える通所スタイル
就労移行支援事業所では、ひきこもりやうつ病の状態に合わせ、段階的に社会復帰をサポートします。最初は1〜2時間だけでも構いません。「外に出られた」「人と話せた」という成功体験を積みます。
短い日数、短時間の通所からスタートし、生活リズムを整えたのち、徐々に通所日を増やしていきましょう。
ひきこもりの方の場合、朝起きて出かける習慣が失われているので、事業所に通所すること自体がトレーニングの一環となります。
健康管理(睡眠、食事、運動)を意識し、規則正しい生活を取り戻すことが、心と体の回復に直結します。
また、スタッフや他の利用者さんとの関わりに慣れていくことで、人間関係にも自信がつきます。
そののち、WordやExcelなどのパソコンスキルを習得したり、事務作業や軽作業の実習に参加してスキルを高めましょう。
「自分にはできることがある」という感覚が自信につながります。
ソース堺東・三国ケ丘での就労事例
実際に就労移行支援事業所ソース堺東・三国ケ丘を利用して就職された方の例を紹介します。
事例1:30代男性(ひきこもり歴5年)
大学中退後、就職せずにひきこもりがちに。家族以外と話すことができない状態でしたが、週1回の短時間通所からスタート。半年で週5日通えるようになり、パソコンスキルを習得。利用開始から1年半後に事務職で就職し、現在も定着支援を受けながら勤務中です。
事例2:40代女性(ひきこもり歴1年)
接客業で長年働いていたが、過労からうつ病を発症し退職。そのまま家にひきこもり、体力・気力ともに落ち込んでいましたが、就労移行支援事業所で生活習慣の改善から始め、利用開始から1年で事務補助の仕事に就職。現在も週に一度、事業所スタッフと面談を続けながら勤務しています。
就労移行支援事業所を利用していれば、就職後にもサポートを受けることができ、離職のリスクを減らすことができます。
堺市で就労移行支援を利用するまでの手順・流れ
堺市で就労移行支援を利用するにはどのように手続きを進めるとよいか、就労移行支援事業所 ソース堺東・三国ヶ丘を例に、相談から利用開始までの流れを分かりやすくご紹介します。
STEP 1. 就労移行支援事業所に問い合わせる
まずは、利用を検討している就労移行支援事業所に問い合わせましょう。
ソース堺東・三国ヶ丘では、主に電話やHPの問い合わせフォームよりお問い合わせを頂戴しております。
STEP 2. 事業所を見学する
実際に事業所を訪問して、施設の雰囲気や訓練内容、スタッフの対応などを確認します。
ソース堺東・三国ヶ丘の見学では、就職支援の内容や利用開始までの手続きについて説明させていただいたのち、事業所の雰囲気を見ることができます。
STEP 3. 体験利用をしてみる
見学後、ご希望に応じて実際のプログラムを体験します。
パソコン学習やビジネスマナー、コミュニケーション訓練など、事業所で行われているプログラムに参加することで、通所後のイメージを具体的につかむことができます。また、スタッフとの相性や事業所の雰囲気、通所にかかる負担などを確認する機会にもなります。
STEP 4. 堺市の区役所で利用申請を行う
利用したい事業所が決まったら、お住まいの区役所の障害福祉担当窓口で、就労移行支援の利用申請を行います。
堺市では、堺市役所や各区の障害福祉サービス課が相談・申請窓口となります。
STEP 5. 認定調査・サービス等利用計画の作成
利用申請後は、堺市による認定調査が行われます。
認定調査では、現在の生活状況や体調、就労経験、就職への希望、どのような支援が必要かなどについてご本人に確認します。
また、就労移行支援を利用するための「サービス等利用計画」を作成します。
STEP 6. 障害福祉サービス受給者証の交付
認定調査やサービス等利用計画などをもとに、堺市がサービス利用の可否を判断します。
利用が認められると、「障害福祉サービス受給者証」が交付されます。
STEP 7. 就労移行支援事業所と利用契約を結ぶ
受給者証が交付されたら、就労移行支援事業所と正式な利用契約を結びます。
契約後は、個別支援計画に沿って、就職に向けた訓練やサポートがスタートします。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 長年ひきこもり生活を送っていて、何年も働いていません。ブランクがあっても大丈夫ですか?
A. 長期間仕事から離れていた方でも、就労移行支援を利用することが可能です。
就労移行支援では、パソコンの基本操作やビジネスマナー、コミュニケーション、就職活動の進め方などを基礎からトレーニングすることができ、少しずつ準備を進められます。
Q. 昼夜逆転していて、朝起きることができません。それでも通えますか?
A. 生活リズムが整っていない方も、まずは事業所に相談してみましょう。就労移行支援では、就職に必要なスキルを身につけるだけでなく、安定して通所するための生活習慣づくりにも取り組めます。体調や生活状況を相談しながら、無理のない通所スケジュールを検討することができます。
Q. 人と話すことが苦手です。コミュニケーションに自信がなくても大丈夫ですか?
A. 人との会話や集団活動が苦手な方も相談できます。就労移行支援では、あいさつや報告・連絡・相談など、職場で必要になるコミュニケーションを練習できます。
スタッフとの会話や少人数での活動などを通じて、少しずつ自信をつけていくことができます。
まとめ:最初の一歩は小さくていい
ひきこもりやうつ病から社会復帰し、就職を実現するまでの道のりは、決して一足飛びではありません。
ですが、就労移行支援事業所のような「安全な練習の場」があれば、一歩ずつ進むことができます。
もし今、「外に出たいけれど不安」「働きたいけれど自信がない」と感じているなら、まずは見学や短時間の体験から始めてみてください。
その小さな一歩が、未来のあなたを大きく変えるきっかけになるはずです。
【監修】
就労支援員 佐古順子
職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、P検3級、ビジネス実務マナー検定3級、秘書検定2級、簿記2級
2025年度 就職者 25名!!
大阪府堺市にある就労移行支援事業所 ソース堺東 とソース三国ヶ丘は、
メンタルクリニックに通っている方や
障がいをお持ちの方の< 働きたい!> という気持ちを全力でサポートします。
随時見学・体験を受け付けておりますので
ぜひお気軽にお問合せください♪
お一人でも、ご家族や支援者の方のみでも大歓迎です。
ソース堺東
TEL 072-225-1010

ソース三国ケ丘
TEL 072-242-8083





