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引きこもりの方にとっての就労移行支援事業所の活用ガイド

2025.7.2

現代社会において「引きこもり」は深刻な社会課題の一つです。長期間にわたり社会との接点を失い、家庭に閉じこもることで、本人や家族が大きな不安や孤立感を抱えるケースが増えています。今回は就労移行支援事業所のサポートを受けながら社会復帰を目指す、というステップについてご説明いたします。

 

就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所は、障害のある方を対象に、一般企業への就職を目指して様々なサポートを提供する施設です。長期にわたり社会から離れていた方が事業所を利用される、というケースも多く、そういった方へのサポート経験が豊富なスタッフが在籍しています。

 

主な支援内容

就労移行支援事業所を利用する最大の目的は就職先を見つけることです。しかしながら、引きこもり状態が続いていた方がいきなり就職活動を始めても負担が大きいだけで良い結果を伴いません。まずは地道に準備を進めることが大切です。多くの就労移行支援事業所では、「準備期」「実習期」「就活期」といった区分を設け、無理なく就労が可能な心身の状態に移行できるように段階的なサポートを行います。

準備期

生活リズムの改善や事業所の環境に慣れ、基礎的な準備をする期間です。

  • 生活リズムの安定や健康状況の改善
  • 事業所での軽作業や学習プログラムへの参加
  • 障害特性による困り事をスタッフと相談
  • 利用者の得意・不得意や課題の把握

実習期

実際の職場環境を見学したり、働く体験を通じて、就労に必要なスキルや自分の適性を確認する機関です。

  • 企業での実務訓練や職場実習
  • 資格や検定の取得

就活期

就職活動を行い、内定獲得を目指す期間です。

  • 履歴書や職務経歴書の作成、添削
  • 面接練習や模擬面接
  • 求人応募、採用面接

この3つの時期を段階的に進めることで、単に就職先を見つけるだけでなく、自分に合った職場で安定して働くための力を身につけていきます。

 

引きこもりの方が利用するメリット

引きこもり状態から抜け出すためには、いきなり就職を目指すのではなく、まず「外に出るきっかけ」や「人と関わる経験」を積むことが重要です。就労移行支援事業所は、その第一歩となる環境を提供しています。

 

1. 無理のないペースで社会復帰へ

  • 週1回1時間からの利用も可能で、自分のペースで徐々に慣れることができます。
  • 昼からの通所や在宅訓練にも対応し、外出や対人関係への不安が強い人でも利用しやすい環境です。

2. 個別支援計画で一人ひとりに最適なサポート

  • 利用者さんごとに個別の支援計画を作成し、目標や課題に合わせて柔軟なプランを策定します。
  • 面談やグループワークを通じて、自己理解や他者とのコミュニケーション力を養います。

3. 社会的な証明と企業への安心感

  • 事業所に通所することで社会とのつながりを取り戻し、自己肯定感が高まります。
  • 通所実績は「安定して会社に通える」ことの証明となり、企業からの信頼につながります。

4. 就職活動の具体的なサポート

  • 履歴書の作成や面接練習、職場体験など、実践的な支援を受けられます。
  • 就職後も定期的なフォローアップがあり、離職リスクを減らすことが可能です。

 

まとめ

就労移行支援事業所は、引きこもりの方が社会に出るきっかけを得るための貴重な場です。単なる職業訓練にとどまらず、生活全般のサポートやメンタルケア、家族支援など、多角的な支援を受けることができます。

引きこもりで悩んでいる方やご家族は、ぜひ就労移行支援事業所の利用を検討してみてください。

 

【監修】

就労支援員 佐古順子

職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、P検3級、ビジネス実務マナー検定3級、秘書検定2級、簿記2級

 

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