利用者さんの声

就労移行支援事業所・ソース堺東を利用し、就職に至ったKさんのストーリーをご紹介します。

2025.8.21

Kさんの就活ストーリー

障害を持っている人の就職をサポートする、「就労移行支援事業所」には、日々さまざまな背景や特性を持った方が訪れます。就労を目指す障害を持った方にとって大切なのは、単に「仕事に就くこと」だけではありません。自分に合った働き方を見つけ、無理なく続けていける環境を整えること。そのために、スタッフは利用者さん一人ひとりと丁寧に向き合い、伴走しながら就職までの道のりを支えています。

今回は、実際に就労移行支援事業所・ソース堺東を利用し、就職に至ったKさんのストーリーをご紹介します。スタッフの立場から、支援の流れや就労移行支援事業所の役割についても触れながらお話ししていきます。


利用開始 ― 自分の課題に向き合う第一歩

Kさんは40代の男性で、社交的で人との関わりを大切にされる方でした。しかし一方で、「マルチタスクが苦手」「優先順位をつけるのが難しい」「物事の見通しを立てにくい」という課題を抱えていました。

最初に取り組んだのは、生活リズムを整えることです。長く仕事についていないと生活習慣が乱れがちになり、知らず知らずのうちに体力も低下していることがあります。毎日決まった時間に起床し、事業所に通所すること自体がトレーニングの第一歩なのです。

このように、就労移行支援事業所では、いきなり就職を目指すのではなく、まずは「働く土台」を整えることを大切にしています。生活リズムの安定、体調管理、そして通所習慣。これらは、就職後に仕事を続けるうえでも欠かせない基盤となります。


準備期 ― スキル習得と基礎トレーニング

生活リズムが安定してきたKさんには、少しずつスキル面での学習にも取り組んでいただきました。パソコンの操作について課題があったため、タイピング練習を1日10分継続することから始め、WordやExcelのテキスト学習に進んでいきました。

ソース堺東では、パソコンの基礎から資格取得まで幅広い学習サポートを行っています。Kさんの場合も、最初は操作に不安を感じていた様子でしたが、毎日の積み重ねで少しずつ自信をつけていきました。パソコンの学習プログラムにも積極的に参加され、周囲の利用者さんと協力しながら徐々にスキルを高めていくことができました。

この時期、Kさんの成長を支えたのは「習慣化」でした。タイピング練習のように、少しの時間でも毎日続けることで、スキルは確実に伸びます。同時に「自分はできる」という実感が、次の挑戦につながる大きな原動力となりました。


実習期 ― 実際の職場を体験し、自分に合った仕事を探す

基礎的なスキルを身につけたKさんには、次のステップとして障害者向け職場実習に挑戦していただきました。実習は、就労移行支援事業所の大きな特徴のひとつです。実際の企業で働く体験を通して、自分に合う業務内容や職場環境を知ることができ、就職活動に向けた具体的な準備につながります。

また、事業所において実施しているプログラムの事前準備を担当し、実際の仕事に近い経験を事業所の中で積み重ねていただきました。Kさんは持ち前の社交性を活かして他の利用者さんと良好な関係を築きながら日々のタスクをクリアしていきました。

さらに、この期間にKさんはMOS Excelの資格を取得されました。資格取得は努力の証であり、就職活動における大きな強みになります。何より「自分の努力が形になった」という成功体験は、Kさんにとって大きな自信となったはずです。


就活期 ― スタッフと二人三脚で挑む

Kさんは実習に参加した企業より高い評価を得て、そのまま採用されることとなりました。そのさいには履歴書や職務経歴書の提出が求められていたので、スタッフと二人三脚でご自身の障害特性をどのように書面にまとめるか、どういった配慮が必要なのかをじっくり話し合いました。

就労移行支援事業所では、利用者さんとの関わりの中で実際に就労を開始してから直面するであろう困りごとなどをあらかじめ想定し、事前に就職先の企業との摺り合わせを行います。このように事前準備をしっかりすることで、就職してからのミスマッチを未然に防ぐことができます。


定着期 ― 就職後も続くサポート

Kさんは、特例子会社の事務職として障害者雇用枠での就職が決定しました。ただし、就職はゴールではなく、そこからが新しいスタートです。

私たち就労移行支援事業所では、就職後も定着支援として継続的なサポートを行っています。Kさんの場合も、定期的な面談を通じて職場での困りごとを一緒に振り返り、必要に応じて職場との調整を行っています。「無理なく、長く働き続けられること」が最も大切だからです。


おわりに

Kさんは今、新しい職場で日々の業務に励んでいます。以前は不安だったマルチタスクや優先順位付けも、スタッフや職場の理解を得ながら少しずつ克服し、自分らしく働ける環境を築いています。

就労移行支援事業所は、就職に悩む多くの方にとって、新しい可能性を切り開く場所です。私たちスタッフはこれからも、Kさんのように「働きたい」という思いを持つ方々と一緒に歩み、一人ひとりが自分らしく活躍できる社会をつくっていきたいと考えています。

 

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大阪府堺市にある就労移行支援事業所 ソース堺東 とソース三国ヶ丘は

メンタルクリニックに通っている方や

障がいをお持ちの方の< 働きたい!> という気持ちを全力でサポートします。

随時見学・体験を受け付けておりますので

ぜひお気軽にお問合せください♪

お一人でも、ご家族や支援者の方のみでも大歓迎です。

ソース堺東

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